昨年、黒とう病に見舞われ全滅しかけたケルナーが、何とか頑張ってくれて復活してきました。早熟系の品種にはなかなか厳しい年で、梅雨明け後の天候が優れず冷や冷やしましたが、病果も少なく糖度も22度近くまで持ち直してくれました。ゲヴュルツトラミネールは病果は殆ど見られないのですが樹勢が強く、樹ばかりが大きくなってしまい、小さい実しか育ちません・・個々の品質はとても良く品種特性を表現してくれますが、生産量がなかなか上がらないのが玉に瑕。
2022年は、ケルナーとゲヴュの8割を古樽にて10か月熟成させました。樽香を付けるということではなく、緩やかな酸化熟成を試みた感じです。そこにリースリングの酸と厚みを追加して北小野ブランとなりました。
ケルナー69%、ゲヴュルツトラミネール24%、リースリング7%のアサンブラージュとなっております。ライチやバラのような華やかな香りに、少し厚みが足りませんがスッキリ甘やかで後味に若干の苦みを感じる辛口白ワインです。魚介系エスニック料理と相性が良いです。